高専・大学からの編入進学先の決め方|データをもとに解説

高専のこと

初めまして。Hurariと申します。

本記事では「高専からの進路」についてまとめています。

高専からの進路について、「どういった大学に行けば良いのか」悩んでいる方が多いと思います。

編入に関する情報も少ないため、大学の偏差値ランキングや、先輩からの情報・歴代の推薦状況をもとに「何となくこの大学にしようかな」と漠然と考えている学生も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では「どういうふうに編入先の大学を決めれば良いのか」を3つのアプローチからまとめています。

ぜひ、編入進路の指針の1つになれば幸いです!

この記事におすすめの方

  • 受験を控えた高専生の方・保護者の方
  • 就職か進学かの進路に迷っている方
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偏差値ランキングは参考になる?

これまでの進学先の決め方

まず、大学編入先を決定する際に、多くの方が気にされるのが偏差値ランキングかと思います。

しかし、偏差値ランキングだけで進学先を決めてしまうのは危険です

従来の就職活動では「どこ大学出身なのか」という結果が大きなアピールポイントになっていました。

しかし、現在では「何を学んできたか・経験してきたか」ということが重要視されています。

この理由として大きく2つのことが考えられます。

1つ目は、学校以外でも無料のYouTube講座や、JMOOCといった「大規模公開オンライン講座」など、学ぶ機会が豊富であることが1つの理由かと思います。

また、起業という選択肢が少しづつ増えてきている流れも後押ししていると思います。

起業計画率とは?

「今後3年以内に、一人または複数で、自営業・個人事業を含む新しいビジネスを計画している」成人人口の割合(起業計画率)

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2020/chusho/b1_3_3.html

2つ目は、採用する側の人手不足が、ITツールによって効率化されつつあるのが理由かと思います。

これまでは、限られた時間の中で優秀な人材を採用するために、出身大学を参考に人材を採用していました(=高学歴の大学出身だと優秀な人材を採用できる確率が高い)。

しかし、現在は効率化されたツールを利用することで、出身大学にかかわらず、優秀な人材を探すことが可能になったことが大きな理由だと思います。

そのため、「偏差値ランキングが高いしこの大学でいいか」というような決め方は危険です!

これからの進学先の決め方

それでは、どうやって進学先を決めれば良いのか。

「やりたいこと・なりたい自分が実現できる大学へ進学すること」これに尽きます。

例えば、「データサイエンティストになりたい!」という明確な将来像があれば、DX人材育成カリキュラムの強い大学や研究の進んだ大学を目指すのが最適解です。

ただ、多くの方は「やりたいことがまだ明確に決まっていない」と思います。

このような方におすすめしたい、大学の決め方が下記3つのアプローチです。

  1. 研究費が高い大学
  2. 大学発ベンチャーのある大学
  3. 質の高い論文の発表が多い大学

なぜこの3つが良いのかを説明した後、こんな大学があるよというご紹介をします。

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進学先の決め方|3つのアプローチ

研究費が高い大学

まず1つ目の「研究費が高い大学」は、最先端の設備で研究ができる可能性が高い点がメリットです。

研究には「実験・分析・検証」といった時間のかかることがたくさんあります。

そんな中、最新設備で効率よく研究を進められることは、研究レベルの向上や成果を上げられる1つの近道かと思います。

科研費とは?

科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、人文学、社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究費」であり、ピアレビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。

「科学研究費助成事業 | 日本学術振興会」https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/

科研費を簡単に言うと「日本の科学技術の向上を目指し、研究プロジェクトごとに対して国が支援する助成金」のことです。

今は興味のある研究内容がなくても、実際に研究費が高い大学のゼミなどを調べてみると、「この内容面白そう!」という出会いがあるかもしれません。

科研費の高い大学ランキング

ランキング大学名科研費配分額(千円)
1東京大学21,436,770
2京都大学14,458,015
3大阪大学10,332,919
4東北大学10,295,090
5名古屋大学8,054,254
6九州大学7,267,826
7北海道大学6,195,403
8東京工業大学4,495,075
9筑波大学4,143,436
10慶應義塾大学3,725,526
出典【文部科学省「研究者が所属する研究機関別 採択件数・配分一覧(令和3年度)」】
※文部科学省「令和3年度科学研究費助成事業の配分について」に記載
※上記出典をもとに筆者が配分額の多い大学を抽出
※横スクロールでリスト全体をご覧いただけます

民間企業からの研究資金等受入額の高い大学ランキング

ランキング大学名受入額(千円)
(共同研究・受託研究・治験等・知的財産)
1東京大学14,559,994
2大阪大学10,950,370
3京都大学7,508,779
4東北大学6,385,133
5名古屋大学4,954,988
6慶應義塾大学4,535,073
7九州大学3,696,692
8東京工業大学2,966,974
9北海道大学2,536,018
10順天堂大学2,451,658
出典【令和2年度、令和元年度文部科学省「大学等における産学連携等の実施状況調査」】
※経済産業省「大学ファクトブック2022」に記載
※上記出典をもとに筆者が配分額の多い大学を抽出
※横スクロールでリスト全体をご覧いただけます

大学発ベンチャーのある大学

2つ目の「大学発ベンチャーがある」については、事業立ち上げに関連する経験や、志高い学生と人脈を築ける点がメリットです。

私が読んだとある記事によると、管理職として働く方が「どういったスキルが必要か」と問われた際に、「マネジメント」「人脈」と答える比率は非常に高いそうです。

そのため、学生のうちから広い人脈を築くことができるのはとてもメリットです。

また、やりたいことが見つかっていなくても、人脈を築くうちに起業の機会に恵まれたり、研究分野をどんどん開拓したくなるということもあると思います。

このように、「やりたいことが特にない」という人は人脈形成に力を入れることもオススメです!

大学発ベンチャー数の多い大学ランキング

ランキング大学名企業数
1東京大学329
2京都大学242
3大阪大学180
4筑波大学178
5慶應義塾大学175
6東北大学157
7東京理科大学126
8九州大学120
9名古屋大学116
10東京工業大学108
出典【経済産業省「令和3年度産業技術調査(大学発ベンチャー実態等調査)報告書」】
※上記出典をもとに筆者が配分額の多い大学を抽出
※横スクロールでリスト全体をご覧いただけます

「大学発ベンチャー」の定義については、出典元の下記リンクからご確認下さい。

質の高い論文の発表が多い大学

3つ目の「質の高い論文の発表が多い大学」については、その分野に対する専門知識が深いという点がメリットです。

先のグラフ(「科研費-論文数」)では、論文の質は関係なくカウントされています。

そこで、引用数が多く注目度の高い(=質の高い)論文に着目したのが本節です。

「クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社」の2022年度版の調査によると、下記のランキングになります(※筆者が大学のみを抽出)。

インパクトの高い論文数の大学ランキング

ランキング大学名高被引用論文数
1東京大学1620
2京都大学994
3大阪大学590
4東北大学572
5名古屋大学461
6九州大学431
7北海道大学360
8東京工業大学329
9筑波大学321
10慶應義塾大学272
11広島大学241
12神戸大学223
13岡山大学219
14早稲田大学206
出典【クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社「国内研究機関の総合分野トップ20」2022年度版】
https://clarivate.com/ja/blog/hcps-in-japan-2022/
※上記出典をもとに筆者が大学のみを抽出
※横スクロールでリスト全体をご覧いただけます

また、研究規模で調整したランキングも別の調査会社によって発表されています。

質の高い論文数の割合や、貢献度を反映した「シュプリンガー・ネイチャー社」が発表するランキングでは、OIST(沖縄科学技術大学院大学)が東京大学や世界の著名大学を上回り、非常に高い評価を受けているという結果があります。

こういった大学では、分野のプロフェッショナルになれるチャンスが大きいと思います。

もっと詳細を知りたいという方は、ぜひ検索してみてください。

いかがでしょうか。少しワクワクや納得感が感じられましたでしょうか。

これら3点のようなアプローチで大学を調べると、自分のやりたい・なりたいに一致するような大学が見つかるかもしれません。

また、本記事を読んで「そういう見方もあるのか」「1人当たりの研究費が豊富な大学はどこだろう(=研究費/学生数)」と、少しでも大学への興味を持っていただけたら幸いです。

大学編入に合格するために

進学したい大学がある程度定まったら、あとは試験準備をするのみ!

しかし、編入試験はまだまだ少数派のルートのため、情報集めが大切です。

私自身、編入試験の際には情報集めに苦労しました。

そこで、編入試験でとてもためになった参考書や、編入過去問の入手方法をできる限り分かりやすく記事にまとめています。

編入試験を控えている方や、この記事を読んで少しでも興味を持った方は、ぜひご参考になさって下さい。

まだ大学を決めきれていないけど、編入試験の日程などを知っておきたい

このような方は、編入大学の試験項目などがまとめられた情報書もあるので、ぜひチェックしてみて下さい。

それでもまだ大学編入へ不安のある方は、高専生専用の塾などもあります。

進路を控えた状況は、精神的にとても大変かと思います。

それでも、この先の人生において、「大学進学をするか、就職をするか」はとても大切な選択になるので、少しでも納得のいく選択をしてください。

この記事が少しでも、大学編入に関する悩みの解消につながれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
Hurari

音楽、旅行、DIY、筋トレが趣味のHurariです。
これまでにアジア8ヵ国を旅しています。

いつかは世界一周クルーズ旅をしたい!

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