高専とはどんなところ|高専進学に悩む学生のためのまとめ

高専のこと

初めまして。元高専生のHurariと申します。

本記事では「高専とはどんなところか」について特徴をご紹介します。

最近では漫画の「呪術廻戦」が人気なので、「高専」という言葉をそこで初めて知ったという方も多いかもしれません。

しかし、ネットで「高専」と検索すると「やめとけ」「やばい」といったネガティブワードもちらほら見られます。

せっかく「高専」について興味を持ったのに、少し不安になりますよね。

そこで、受験を控えている中学生や保護者の方に向けて、「高専」についての全体像をできる限り、簡単に分かりやすくまとめてみました。

短時間で読める内容になっているので、ぜひ最後までご覧下さい。

この記事におすすめの方

  • 受験を控えた中学生の方
  • お子様が受験を控えている保護者の方
  • 高専を初めて聞いたという方
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高専とはどんなところ?

まず、高専とはどんなところか、一言で言うと「5年間で専門知識(主に工学)を学べる学校」です。

ちなみにwikipekiaでは、下記のように紹介されています。

主に中学校卒業程度を入学資格とし、修業年限5年(商船学科のみ5年6か月)間の課程のもと、主に工学・技術・商船系の専門教育を施すことによって、実践的技術者を養成することを目的にした教育機関である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/高等専門学校

工学がメインであることから、高専へ進学する学生は、このような人が多いです。

  1. 理系に進学したい人
  2. 将来エンジニアになりたい人
  3. プログラミングを学びたい人

また「高専」について、よくある質問の回答がこちら。

工業高校との違いは修業年数だけ?
修業年数以外にも違いがあります。工業高校と比較して赤点ラインが60点と高いです。また、授業では企業との連携も多いことから就職や進学に強いです。さらに、高専は大学と同じ「高等教育機関」に分類されます。
高専って世間一般に認知されている?
世間一般の認知度は低いです。ただし、企業への認知度は非常に高く、高専生の就職率はほぼ100%です。これは大学生の就職率よりも高いです。
5年学んだ後の進路は?
就職が主流です。その他は、大学編入・専攻科へ進学する学生もいます。
なぜ高専はやめとけと噂があるの?
普通高校と比べて、「男女比に偏りが多いこと」「赤点ラインが60点と高く留年リスクが高いこと」「寮生活に慣れる必要があること」などが噂の理由だと思います。

それではここから、より具体的な「高専」についてをご紹介します!

高専の学費

高専でかかる学費は下記です。

進学先入学料授業料(年額)
高専84,600円234,600円
公立高校5,650円118,800円
2022年度2月時点本サイト調べ

公立高校の学費と比べると入学料は8万円ほど、授業料は年間12万円ほど高いことが分かります。

しかし、大学進学までを考慮すると、学費の合計額は下記となります。

進学パターン(計7年)合計(入学料+授業料)
高専5年 + 国立大学編入2年2,611,200円
高専5年 + 専攻科2年1,811,400円
公立高校3年 + 国立大学4年2,787,250円
私立高校3年 + 国立大学4年3,785,200円
2022年度2月時点本サイト調べ(※教材などの経費は考慮しない)

つまり、大学まで進学する場合は「高専進学」がお得!ということです。

寮生活でかかる費用や、学費の支援制度など、詳細については下記の記事をご参考ください。

高専のメリット

次に「高専に行くことのメリットは何か」についてご紹介します。

高専に進学するメリットは、主に6つです。

  1. 専門知識を早くからで修得できる
  2. 知識豊富な学生がいることで良い影響を受ける
  3. 就職率が100%近い
  4. 寮生活で深い人脈が築ける
  5. 親元を離れるため、家事能力が上がる
  6. 規則がゆるく自由

特に、高専では実際に手を動かすことができるのが強みです。

プログラミングをしたり、ものづくりを体験することができるので、「アウトプットの経験」を多くできます。

これは、従来の「どの学校を卒業したか」ではなく、「何を学んできたか」「何ができるか」が問われるこれからの時代にとても重要です。

また、多くの高専では寮生活が送れるようになっています。

そのため、人脈が広げられたり、生活能力が上がるのも一つのメリットです。

高専のデメリット

一方、デメリットは下記の6つです。

  1. 男女比が偏っている
  2. 寮生活では朝の点呼がある
  3. 寮生活では門限がある
  4. 一人の時間が減る
  5. 留年が多い
  6. 専門のため転科(進路の変更)にハードルがある

高専は工業系ということもあり、「男女比」の偏りが大きいのが特徴です

そのため、女学生についてはまだまだ母数が少ないのが気になる点かと思います。

こちらに関しては、「国立高等専門学校機構」も女性にエンジニアとしての魅力を知ってもらおうと様々なイベントや情報発信をしているようです。

気になる方は下記リンクをチェックしてみてください。

高専で寮生活を送る場合は、人脈形成などメリットがある一方、デメリットもあります。

点呼や門限があり、持ち込みできる家電に制限があるところが多いため、これらの生活がデメリットに感じるかもしれません。

例えば、テレビやゲーム機の持ち込みが禁止の寮があります。

他にも、専門学校であるがゆえに進路変更を途中でしたくなった場合、ハードルを感じる可能性があります。

専門性に特化した学校のため、3年次に「機械系から電気系へ移動したい」となった場合、他の同級生との知識の差を感じるかもしれません。

これらのメリットとデメリットについて、詳しく知りたい方は下記記事をご参考下さい。

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高専へ入学するには

つづいて「どうやったら高専に入学できるのか」をご説明します。

高専への入学方法は、「一般入試」「推薦入試」の主に2つです。(※社会人特別選抜をのぞく)

特に高専は理系という特徴から、英数理の配点が高めに設定されている傾向があります。

そのため、合格の肝は「理系科目」を落とさないことです。

高専の平均倍率は、「ナレッジスター」の調べによると約2倍だそうです。

高専における、平均倍率は約2倍です。

一般の高校の倍率の平均が約1.0倍であるのに対し、高専の倍率は少し高いといえるでしょう。2人受験して、1人が合格できるのが高専です。

https://know-star.com/blog/kosen-nyushi/kosen-difficulty/

詳細の試験科目や点数配分については、各高専HPをご覧ください。

高専での学校生活

高専へ入学することができたら、学年別に下記のような勉強をします。

  • 1〜2年生:各学科の学生が混ざったクラスで主に一般科目を勉強
  • 3年生〜 :学科ごとに分かれて本格的に専門科目を勉強
  • 4年生〜 :就職試験や受験に向けた活動スタート
  • 5年生〜 :卒業研究

また、多くの学生が寮生活を経験しますが、下記のような規則がある学校が多いです。

  1. 点呼制度
  2. テレビ・ゲーム持ち込み禁止
  3. 自習学習時間
  4. 消灯時間

ちなみに、私が高専生だった頃は、下記のような生活を送っていました。

高専によっては「学生の寮生活スケジュール」をHPで紹介しているところもあるので、チェックしてみて下さい。

寮生活に不安のある方は、こちらの記事をぜひご覧ください。

卒業後の進路

最後に、高専を卒業すると「どんな進路があるのか」についてです。

高専では、就職が主流です。

高専卒業者の進学・就職の割合は下記となっており、就職を選択する学生は実に約60%もいます。

その他の学生は、大学へ編入したり、専攻科課程へ進学します。

専攻科とは「高専本科(1〜5年)に加えて、さらに2年間高度な技術教育を行うことを目的として設立された課程」のこと。

高専本科から進学すると、通算7年在籍することになる。

専攻科についての詳細は、下記記事をご参考ください。

ちなみに、就職を選択した学生の「就職業界先」は下記です。

ものづくりの学校ということもあり、製造業への就職割合が半数を占めるほど多いです。

そのため、製造業で働いてみたいという方には、高専はとても魅力だと思います。

高専はやめとけ?

いかがでしたでしょうか。

あらためて、高専についての主な特徴をまとめます。

  1. 教育の目的が「技術者の養成」
  2. 修業年限が5年
  3. 卒業後は6割の学生が就職し、就職率はほぼ100%
  4. 入学料:84,600円、授業料:234,600円
  5. 高専の赤点は60点

高専について調べると「やめとけ」「やばい」などネガティブなワードも見られますが、理系を目指す学生にとっては、とても魅力的な選択肢の1つだと思います。

特に、企業からの高専に対する注目度も年々高まってきているので、将来的な観点からも非常にオススメです!

この記事を読んで、少しでも高専についての不安が解消できれば幸いです。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
Hurari

音楽、旅行、DIY、筋トレが趣味のHurariです。
これまでにアジア8ヵ国を旅しています。

いつかは世界一周クルーズ旅をしたい!

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